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Posted by ミリタリーブログ at

2014年08月26日

Kevlar Gefechtshelm m826 (ケブラーヘルメット m826 ドイツ連邦軍とベルギー軍)

投稿日の今日は8月26日・・・m826の日(Twitterで知った)

今回もヘルメットに関しての記事です。結構入手の難易度が上下するアイテムです。
ウクライナ問題で禁輸処置が取られたとか噂がありますが大体は海外ショップの自主規制の面が大きいようです。

この記事では日本で主にみられるm826ヘルメット2種についての特徴と見分け方についてご紹介します。
種芋と呼ばれるドイツ連邦軍装備初心者の方や、ベルギー軍装備の方々に参考にしていただければ幸いです。

まずドイツ連邦軍現用実物m826



そしてベルギー軍現用実物m826




見た感じ違うのははっきりわかります。ドイツはざらついた表面、ベルギーはツルッツルです。
しかし、内装は同じだし(状態が違うのは仕方ない)ロッドの違いかな?とか思って騙される人も多数いる(と思う)ので細かく特徴をつかんでいって見分けていこうと思います。
まず二つの大きな違い、というかこれつかめば結構簡単にわかるんですがチンストラップの金具の違いです。

上がドイツ、下がベルギー


ドイツのは爆風によって外れるようになっています。
蛇足ですが、ドイツは旧型鉄ヘルでもこのような機能を備えており、どれだけ爆風対策をしているのか・・・さすがはドイツ人といった感想を抱かせます・・・


見分け方に戻りましょう。まずドイツ軍のスタンプです。かぶった時の左側についてます。

「BUND」の文字で「BUNDES」つまり「連邦」という言葉でドイツ連邦を表しており結構わかりやすいです。しかしたまにこすれて消えていることもあるので注意。製造メーカーによっては金属プレートのものもあります。

ベルギー軍のは左右両方に何か書いてあります。上がかぶった時の左側、下が右側です。


「Naam」と「Nom」というベルギーの公用語であるオランダ語とフランス語が書いてあります。意味は「名前」。
正直さっきまでNomは番号かなんかだと思ってましたが調べたところ両方名前という意味でした・・・
書いてある文字から判別してもいいかもしれませんね。

さあ自分が知っている見分け方は以上です。結構見るところは少ない・・・

これ以外にドイツ周辺諸国で採用されていたり、他国に輸出されたm826にも細かな違いがあります。海外によくまとめてくださってるマニアの方もいらっしゃいますので、そちらも参考にしてみてください(自分でURLは調べてくださいすいませんゆるしてください)

皆さんに注意してもらいたいのは、官給品というのはものすごく細かいところ以外は基本すべて同じ作り、格好をしているということです。少しでも疑問を持ったらそれは別のタイプ、国のものである可能性が高いです。そこを注意して実物装備を収集してください。


僕のようにロッドの違いだろと思って買って、数秒後に「あ、これ前調べたベルギーのだ」ってならないようにしましょう!
  
Posted by BACON at 14:35Comments(0)ヘッドギア

2014年08月21日

ドイツ連邦軍(西ドイツ軍)M1型スチールヘルメット2種

2015年10月31日追記・訂正あり


今回2つドイツ連邦軍で使用されていたスチール製ヘルメットを入手しました。

右が空挺用ヘルメット、左が一般兵士用のヘルメットです。アメリカのM1タイプのヘルメットを基に作られているので非常によく似ています。


空挺用のヘルメットはおそらく1989年製。(製造年の部分がちょうど隠れていて見えないのはご愛嬌)
実はチンスト(革製、緑色)に余ったチンストの革をボタン留めできる金具がついているはずですが、ショップから届いたときにはもうすでになかった・・・。古いものだからからしょうがないね


外帽のほうは57から61㎝まで対応できますが、ライナーが58㎝オンリーとなっており、安定性と耐衝撃性を求める空挺らしい作りとなっています。(上の行の数字はおそらくNCS番号、13桁あるが全部は写ってない。6は6月の意?このあと89と書かれている)


ライナーには革の外側に固いウレタン材が入っていて衝撃に対応しています。柔らかいよりは固いほうが衝撃に強いらしい・・・。


ねじ止め式となっており分解可能。革製のチンストラップの長さを3段階調整できます。内帽そのものは深さ以外調整不可。


この前の持ち主のドイツ軍人さんおちゃめで空挺らしく落下傘の絵が彫ってある・・・。


「BORN TO KILL」の文字。フルメタルジャケットに影響されたのね・・・わかるよ


おそらく訓練の際の結果か何かを書いたような跡。CH ///////などと書かれています。


続いて一般用のスチールヘルメット。これは1981年以降から配備されたモデルであることは確かなようで後期型と呼べると思います。


ライナーは結構シンプルに見えますが意外と作りこまれています。これは58から61㎝まできちんと調節可能。

他のサイトからそのまま画像を引っ張て来るのは気が引けたので絵で説明。左が後頭部側です。
後頭部の謎のプレートは頭をすっぽり覆い安定性を高めるのに一役買っている(ような気がする)
そのプレート付近につまみが付いており、それを緩めることにより鉄のプレートが伸び縮みできるようになるようです。
わかりにくいね、実物触らないと分からないよこりゃ・・・


チンストの形状からM62という種類のヘルメットに分類されるようです・・・。(詳しくは海外によくまとめてくださっている方がいるので割愛)
実はこのチンストは2点式なのですが、このヘルメット自体は3点式にもできます。金具を固定する部分はついています。(画像撮り忘れ)
後期型(1985年より)のヘルメットは空挺用にしかついていなかった3点式チンストが一般用にも使われるようになりました。後期型は主に3点式が使われていたようなためこれはレアな部類か改造されているものなのかもしれない・・・

ドイツでの最初期のM1ヘルメットは、戦後の再軍備化(1955年)の時に米軍の払下げ品(2次大戦時のものも含まれる)などを買ったり、それをコピーしたものが使われておりM56ヘルメット2015年10月31日追記(Model1955)とコレクターの間で呼ばれているようです。内帽と外帽は分離でき2層になっており重いとの苦情があったため、その後改良し戦前戦中と同様のライナーが革製のものとなります。
1958年から革製ライナーのM1ヘルメットが支給され、それはFJ60と名付けられました。
※2015年10月31日訂正 初期から順にM60、M60/62、M81、M85、M60/85、M60-62/85、M62/85、M81/85という名称がついていたのを確認しました。線で消したFJ60とはM60ヘルメットのシェル(外装)のことでした。大変申し訳ないです。内側のライナーの種類のことでした。2016年5月7日訂正それぞれ使われているシェル、チンスト、固定ビスの数などに違いが見られ、それにより名称が変わっているようです。
そこからさまざまマイナーチェンジを繰り返し、1985年の3点式チンストへの移行が最後の大きな転換点となりM826ケブラーヘルメットに引き継がれたようです。
  
Posted by BACON at 22:22Comments(2)ヘッドギア