2014年08月21日

ドイツ連邦軍(西ドイツ軍)M1型スチールヘルメット2種

2015年10月31日追記・訂正あり


今回2つドイツ連邦軍で使用されていたスチール製ヘルメットを入手しました。
ドイツ連邦軍(西ドイツ軍)M1型スチールヘルメット2種
右が空挺用ヘルメット、左が一般兵士用のヘルメットです。アメリカのM1タイプのヘルメットを基に作られているので非常によく似ています。

ドイツ連邦軍(西ドイツ軍)M1型スチールヘルメット2種
空挺用のヘルメットはおそらく1989年製。(製造年の部分がちょうど隠れていて見えないのはご愛嬌)
実はチンスト(革製、緑色)に余ったチンストの革をボタン留めできる金具がついているはずですが、ショップから届いたときにはもうすでになかった・・・。古いものだからからしょうがないね

ドイツ連邦軍(西ドイツ軍)M1型スチールヘルメット2種
外帽のほうは57から61㎝まで対応できますが、ライナーが58㎝オンリーとなっており、安定性と耐衝撃性を求める空挺らしい作りとなっています。(上の行の数字はおそらくNCS番号、13桁あるが全部は写ってない。6は6月の意?このあと89と書かれている)

ドイツ連邦軍(西ドイツ軍)M1型スチールヘルメット2種
ライナーには革の外側に固いウレタン材が入っていて衝撃に対応しています。柔らかいよりは固いほうが衝撃に強いらしい・・・。

ドイツ連邦軍(西ドイツ軍)M1型スチールヘルメット2種
ねじ止め式となっており分解可能。革製のチンストラップの長さを3段階調整できます。内帽そのものは深さ以外調整不可。

ドイツ連邦軍(西ドイツ軍)M1型スチールヘルメット2種
この前の持ち主のドイツ軍人さんおちゃめで空挺らしく落下傘の絵が彫ってある・・・。

ドイツ連邦軍(西ドイツ軍)M1型スチールヘルメット2種
「BORN TO KILL」の文字。フルメタルジャケットに影響されたのね・・・わかるよ

ドイツ連邦軍(西ドイツ軍)M1型スチールヘルメット2種
おそらく訓練の際の結果か何かを書いたような跡。CH ///////などと書かれています。

ドイツ連邦軍(西ドイツ軍)M1型スチールヘルメット2種
続いて一般用のスチールヘルメット。これは1981年以降から配備されたモデルであることは確かなようで後期型と呼べると思います。

ドイツ連邦軍(西ドイツ軍)M1型スチールヘルメット2種
ライナーは結構シンプルに見えますが意外と作りこまれています。これは58から61㎝まできちんと調節可能。
ドイツ連邦軍(西ドイツ軍)M1型スチールヘルメット2種
他のサイトからそのまま画像を引っ張て来るのは気が引けたので絵で説明。左が後頭部側です。
後頭部の謎のプレートは頭をすっぽり覆い安定性を高めるのに一役買っている(ような気がする)
そのプレート付近につまみが付いており、それを緩めることにより鉄のプレートが伸び縮みできるようになるようです。
わかりにくいね、実物触らないと分からないよこりゃ・・・

ドイツ連邦軍(西ドイツ軍)M1型スチールヘルメット2種
チンストの形状からM62という種類のヘルメットに分類されるようです・・・。(詳しくは海外によくまとめてくださっている方がいるので割愛)
実はこのチンストは2点式なのですが、このヘルメット自体は3点式にもできます。金具を固定する部分はついています。(画像撮り忘れ)
後期型(1985年より)のヘルメットは空挺用にしかついていなかった3点式チンストが一般用にも使われるようになりました。後期型は主に3点式が使われていたようなためこれはレアな部類か改造されているものなのかもしれない・・・

ドイツでの最初期のM1ヘルメットは、戦後の再軍備化(1955年)の時に米軍の払下げ品(2次大戦時のものも含まれる)などを買ったり、それをコピーしたものが使われておりM56ヘルメット2015年10月31日追記(Model1955)とコレクターの間で呼ばれているようです。内帽と外帽は分離でき2層になっており重いとの苦情があったため、その後改良し戦前戦中と同様のライナーが革製のものとなります。
1958年から革製ライナーのM1ヘルメットが支給され、それはFJ60と名付けられました。
※2015年10月31日訂正 初期から順にM60、M60/62、M81、M85、M60/85、M60-62/85、M62/85、M81/85という名称がついていたのを確認しました。線で消したFJ60とはM60ヘルメットのシェル(外装)のことでした。大変申し訳ないです。内側のライナーの種類のことでした。2016年5月7日訂正それぞれ使われているシェル、チンスト、固定ビスの数などに違いが見られ、それにより名称が変わっているようです。
そこからさまざまマイナーチェンジを繰り返し、1985年の3点式チンストへの移行が最後の大きな転換点となりM826ケブラーヘルメットに引き継がれたようです。



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この記事へのコメント
ヘルムの傷がいい感じに雰囲気出してますね
それと落下傘の絵が不覚にも…笑
Posted by はるとまん at 2014年08月22日 17:31
>はるとまんさん
これ空挺ヘルは実はかなり傷があってハゲまくりなんですよね。でも形的に米軍M1ヘルにそっくりなのは空挺ヘルのほうが似てますね。つばの部分が広めに出てますんで。
通常ヘルは右側にへこみが・・・・
はるとまんさんもモルスキンマンとして活躍してくれることを期待してます(マジキチスマイル)
Posted by BaconBacon at 2014年08月22日 20:26
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